ローマ「スペイン広場」完全ガイド|ローマの休日の舞台・大階段・ジェラート・由来をプロが解説

ローマ「スペイン広場」完全ガイド|ローマの休日の舞台・大階段・ジェラート・由来をプロが解説

スペイン階段とトリニタ・デイ・モンティ教会の全景
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01 スペイン階段とトリニタ・デイ・モンティ教会
135
段の大階段
ローマ市内最大、欧州でも有数のバロック階段
1953
『ローマの休日』公開、世界中の旅人の憧れの地に
24
時間
入場無料・年中無休でいつでも訪問可能
Epic Traverse 監修者
Epic Traverse 監修
J.S.A. ワインエキスパート・J.S.A. SAKE DIPLOMA・サウナ・スパ健康アドバイザー。イタリア・ローマへの旅行設計を専門とする視点でお届けします。

「ローマのスペイン広場って、結局なにを見ればいいの?」「『ローマの休日』のシーン、いまも再現できる?」「階段でジェラートを食べちゃダメって本当?」——ローマ旅行の準備をしていると、必ず引っかかるのがこのスペイン広場(Piazza di Spagna)です。

世界中から年間数百万人が訪れるこの広場は、バロックの大階段、ベルニーニの噴水、ブランド街の入り口、そしてオードリー・ヘプバーンの聖地という、ローマの魅力が凝縮された一点。にもかかわらず、「広いし、階段あるだけ?」で終わってしまう旅行者がとても多いのも事実です。

この記事では、スペイン広場の歴史・見どころ・名前の由来・ローマの休日のシーン・本物のジェラート店・周辺観光・注意点までを、ヨーロッパ専門の旅行会社の視点で徹底的に解説します。読み終えるころには、ただの「写真スポット」が「物語の舞台」に変わっているはずです。

i この記事でわかること
  • スペイン広場の名前の由来と、なぜ「イタリアなのにスペイン」なのか
  • スペイン階段・バルカッチャの噴水・トリニタ教会の3大見どころと隠れた物語
  • 『ローマの休日』のあのシーンを今も体験する歩き方
  • 食専門家が選ぶ、広場周辺の本物のジェラート店3軒
  • 2019年に始まった「階段に座る禁止令」など、知らないとトラブルになる注意点
  • セビリア・マドリード・バルセロナ・グアムにある別の「スペイン広場」との違い
目次
  1. スペイン広場とは?ローマの中心にあるバロック広場
  2. なぜ「スペイン」?イタリアにあるのにスペインの名前がついた由来
  3. 最大の見どころ「スペイン階段」— 135段とローマの休日のシーン
  4. バルカッチャの噴水 — ベルニーニ親子の傑作と”沈む船”の謎
  5. 階段の頂上「トリニタ・デイ・モンティ教会」— 双子の鐘楼の絶景
  6. スペイン広場で食べたい本物のジェラート — 食のプロが選ぶ3軒
  7. コンドッティ通り — ヨーロッパ屈指のブランドストリート
  8. アクセス・基本情報・所要時間
  9. 知っておきたい注意点 — 階段に座る禁止令とスリ・詐欺
  10. スペイン広場と一緒に回りたい周辺観光スポット
  11. ローマ以外の「スペイン広場」— セビリア・マドリード・バルセロナ・グアム
  12. よくある質問(FAQ)
  13. まとめ — スペイン広場観光チェックリスト

スペイン広場とは?ローマの中心にあるバロック広場

スペイン広場(イタリア語: Piazza di Spagna/ピアッツァ・ディ・スパーニャ)は、ローマ歴史地区の中心に位置するバロック様式の広場です。ヴァチカン市国・コロッセオと並ぶローマ三大観光名所のひとつで、年間を通して世界中の観光客で賑わいます。

広場の主役は3つ。南北を結ぶ135段の大階段「スペイン階段」、その足元にあるベルニーニ作のバルカッチャの噴水、そして階段を登りきった頂上にそびえるトリニタ・デイ・モンティ教会。この3つが垂直軸で結ばれた構図は、ローマ・バロックを代表する都市デザインとして名高く、世界遺産「ローマ歴史地区」の構成資産にも含まれています。

スペイン広場の全体俯瞰(バルカッチャと階段の位置関係)
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02 広場全体の俯瞰(噴水→階段→教会の垂直軸)

正式名称と英語表記(Piazza di Spagna/Spanish Steps)

イタリア語の正式名称はPiazza di Spagna。日本語に直訳すれば「スペインの広場」です。英語では広場全体をPiazza di Spagna、階段部分を特にSpanish Stepsと呼び分けます。階段の正式名称は「スカリナータ・ディ・トリニタ・デイ・モンティ(Scalinata di Trinità dei Monti)」——直訳すると「トリニタ・デイ・モンティ教会の階段」です。「スペイン階段」は、広場の名前にひきずられた通称ということになります。

世界中の旅人の憧れになった理由

スペイン広場が単なる観光名所を超えて世界の旅人の憧れの地になったのには、3つの大きな理由があります。

1
『ローマの休日』(1953)
オードリー・ヘプバーンが階段でジェラートを食べたシーンが、世界中の人々のローマへの憧れを決定づけました。
2
文豪・芸術家の聖地
18〜19世紀、ゲーテ、スタンダール、バイロン、キーツらが滞在。ヨーロッパ知識人の必訪地でした。
3
ブランド街の玄関口
広場の西から伸びるコンドッティ通りは、グッチ・プラダ・ブルガリが軒を連ねるイタリアファッションの中心。

なぜ「スペイン」?イタリアにあるのにスペインの名前がついた由来

「ローマにあるのに、なんでスペインの広場?」——これは現地でも本当によく聞かれる質問です。答えは17世紀にこの広場の南側にスペイン大使館(教皇庁駐在)が置かれたことに由来します。

当時、ヨーロッパの大国だったスペイン王国はローマ教皇庁に大使館を構え、その敷地は治外法権でした。広場周辺は「スペインの土地」と呼ばれ、これがそのまま広場の名称として定着していきます。今もスペイン大使館(教皇庁担当)はこの広場に面するスペイン宮殿(Palazzo di Spagna)にあり、400年以上同じ場所で機能している、ヨーロッパ最古級の現役大使館のひとつです。

17世紀から続くスペイン大使館(パラッツォ・ディ・スパーニャ)
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03 広場南側に建つスペイン宮殿(現スペイン大使館)

階段が「フランスの寄付」で建てられたという皮肉

面白いのは、広場の主役である大階段がスペインのお金ではなくフランスの外交官の遺産で建てられたこと。階段の上にあるトリニタ・デイ・モンティ教会はフランス王ルイ12世の建立で、フランス領となっていました。教会と広場をつなぐ階段の建設費を出したのも、フランス人外交官エティエンヌ・ゲフィエ。1723年〜1726年に建設されています。

つまり、「スペインの広場」に「フランスの階段」が架かっているという、外交の駆け引きが街の景観に刻まれた稀有な場所なのです。

最大の見どころ「スペイン階段」— 135段とローマの休日のシーン

スペイン広場で誰もが目を奪われるのが、広場と教会を結ぶ135段の壮大な大階段。1723〜1726年に完成したこの階段は、フランチェスコ・デ・サンクティスの設計で、ローマ・バロック後期の都市デザインの最高傑作と評価されています。

スペイン階段を下から見上げた風景
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04 下から見上げる135段のバロック階段

左右非対称の繊細な設計に注目

多くの人が見落としているのが、この階段が左右非対称に作られていること。中央の踊り場で何度もリズムが変わり、扇のように広がっては絞られる構成になっています。下から見上げると教会の双子の鐘楼が消失点に向かって伸び、上から見下ろすとバルカッチャの噴水が額縁の中に収まる——どちらの方向にも美しく、見る角度によって表情を変える設計です。

春には階段全体にピンクや紫のツツジの鉢が置かれ、ローマで最も写真に撮られる風景になります。例年4月中旬から5月初旬がベストシーズン。雨の朝や夕暮れの斜光時間も狙い目です。

『ローマの休日』のジェラートシーンを再現するなら

1953年公開の映画『ローマの休日』で、王女アンに扮するオードリー・ヘプバーンが、階段でジェラートを頬張るシーンはあまりにも有名です。多くの旅行者が「同じ場所でジェラートを食べたい」と憧れますが、後述するとおり2019年から階段に座って飲食することは禁止になりました。

代わりに今は、階段を見下ろす広場のベンチや、近くのバール(カフェ)のテラスで楽しむのがマナー。映画と全く同じ構図にはならなくても、ジェラート片手に階段を眺めるだけで、世界が映画の中に切り替わる瞬間は確かに訪れます。

スペイン階段の頂上から見下ろすローマ市街のパノラマ
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05 階段頂上から望むローマ市街のパノラマ

バルカッチャの噴水 — ベルニーニ親子の傑作と”沈む船”の謎

階段の足元に静かに鎮座するのが、バルカッチャの噴水(Fontana della Barcaccia)。1627〜1629年、教皇ウルバヌス8世の命でピエトロ・ベルニーニ(巨匠ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの父)が設計した、ローマ・バロックの初期傑作です。

バルカッチャの噴水のクローズアップ
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06 水面に半分沈んだ船を模したバルカッチャの噴水

“沈みかけた船”の不思議なデザインの理由

初めて見ると「なぜ船が沈みかけているの?」と思うはず。これには明確な理由があります。1598年にテヴェレ川が大氾濫した際、ボロボロの古い小舟がこの広場まで流れ着いたと伝わっています。その情景に着想を得たベルニーニが、水位の低さを逆手にとって「半分沈んだ船」をモチーフにしたのが、この噴水なのです。

当時、この一帯は水圧が低く、高く吹き上げる噴水を作ることができませんでした。「制約をデザインに変える」——イタリアの巨匠の発想力が凝縮されています。よく見ると、船の縁にはウルバヌス8世のバルベリーニ家の紋章である3匹の蜂と太陽が刻まれており、ローマ中心部のあちこちに散らばる「バルベリーニの蜂」探しの起点にもなります。

噴水の蜂と太陽の紋章のディテール
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07 バルベリーニ家の紋章「3匹の蜂と太陽」

💡 飲める!ローマの天然水
バルカッチャの水はローマ古代水道網「アックア・ヴェルジネ」由来の飲める水です。空のペットボトルを持っていけば、現地の人と同じように給水できます。冷たくておいしい——ぜひ一口どうぞ。

階段の頂上「トリニタ・デイ・モンティ教会」— 双子の鐘楼の絶景

階段を登りきった先に立つのがトリニタ・デイ・モンティ教会(Chiesa della Trinità dei Monti)。15世紀末にフランス王シャルル8世の命で着工され、1585年に完成したフランス系の教会です。教会の前にそびえる古代エジプト由来のオベリスク(サルスティアーノのオベリスク)と、左右対称の双子の鐘楼が、広場の象徴的なシルエットを作っています。

トリニタ・デイ・モンティ教会の双子の鐘楼
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08 教会前のオベリスクと双子の鐘楼

意外と知られていない、教会内部の傑作フレスコ画

多くの旅行者が階段だけ見て引き返してしまうこの教会、内部に入る価値が十分にあるのがプロの本音です。マニエリスム期の画家ダニエレ・ダ・ヴォルテッラ作のフレスコ画『十字架降下』は、ローマ・マニエリスムの代表作として美術史的にも重要な作品。観光客が少なく静かに鑑賞できるのも魅力です。

そして何より、教会前のテラスはローマで最も美しい夕景スポットのひとつ。コンドッティ通り越しにサン・ピエトロ大聖堂のクーポラまで一望でき、夕日に染まるバロックの街並みは一生忘れられない記憶になります。

スペイン広場で食べたい本物のジェラート — 食のプロが選ぶ3軒

『ローマの休日』のあのシーンに憧れて、スペイン広場でジェラートを食べたい——そう願う旅人は多いはず。でも、観光地のど真ん中だからこそ「観光客向けの安易なジェラート」も多い場所です。ここでは、ワインエキスパート資格と飲食経営の経験をもつ視点で、本物の素材と技術で作られたジェラート店を3軒厳選しました。

POMPI(ポンピ)Pompi · Tiramisù & Gelato
おすすめ度: ★★★★★
スペイン広場から徒歩2分、ローマ市民が認める「ティラミスの名店」。看板はティラミスですが、ジェラートも驚くほど本格派。マスカルポーネ・ピスタチオ・ヘーゼルナッツが特に絶品で、素材の純度が舌に伝わります。
必食 徒歩2分 ティラミス
POMPIのジェラートとティラミス
🍨
09

Venchi(ヴェンキ)Venchi Gelato · Cioccolato
おすすめ度: ★★★★☆
1878年トリノ創業のチョコレート老舗が手掛けるジェラート。コンドッティ通り入り口の店舗には壁面チョコレートカスケードがあり、子ども連れでも盛り上がります。チョコ系フレーバーは間違いない選択肢。
老舗 広場すぐ チョコ専門
Venchiのチョコレートジェラート
🍨
10

Giolitti(ジョリッティ)Giolitti · 1900年創業の老舗
おすすめ度: ★★★★★
スペイン広場から徒歩10分、パンテオン近くにあるローマ最古級のジェラテリア。法王御用達としても知られ、季節のフルーツを使ったソルベットの透明感は別次元。少し歩きますが、本物を求めるなら絶対に外せません。
必食 徒歩10分 老舗1900年
Giolittiのソルベット
🍨
11

プロが見る「本物のジェラート」3つのチェックポイント

色が淡い——ピスタチオが蛍光緑、バナナが鮮やかな黄色の店は人工着色料の可能性大。本物は素材の色そのまま。

盛り上がっていない——空気を含ませて山盛りに見せるのは観光客向けの演出。本物は密度が高く、平らに盛られています。

カバーがかかっている——金属容器にフタがかかった店は温度・湿度管理がしっかりしている証拠。剥き出しのカラフルな山盛り店は要警戒です。

コンドッティ通り — ヨーロッパ屈指のブランドストリート

スペイン広場の西側、バルカッチャの噴水の正面から伸びるコンドッティ通り(Via dei Condotti)は、イタリア・ファッションの最高峰が集まるヨーロッパ屈指のブランドストリートです。

コンドッティ通りのブランド店並び
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12 コンドッティ通りに並ぶイタリア最高峰のブランド

700メートルほどの短い通りに、グッチ、プラダ、アルマーニ、ヴァレンティノ、フェンディ、ブルガリ、カルティエ、エルメス、ルイ・ヴィトンといった世界的ブランドのフラッグシップが軒を連ねます。1760年創業のローマ最古のカフェ「カフェ・グレコ」もこの通り沿いにあり、カサノヴァ、ゲーテ、リスト、メンデルスゾーン、スタンダールが通った文学カフェとして今も健在です。

ショッピングを目的にしなくても、歴史と現代ファッションが同居する独特の空気感は歩くだけで価値があります。日本国内で買うよりユーロ建てで10〜20%お得になる商品も多く、円安時代にはタックスリファンドを使えば差額がさらに広がります。

アクセス・基本情報・所要時間

スペイン広場はローマ歴史地区の北側に位置し、地下鉄・バス・徒歩のいずれでもアクセス良好です。広場自体は無料で24時間開放されているため、いつでも立ち寄れます。

スパーニャ駅の地下鉄入口
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13 地下鉄A線スパーニャ駅の入口

項目内容
住所Piazza di Spagna, 00187 Roma RM, Italy
営業時間24時間(広場・階段は常時開放)
入場料無料
休館日なし
地下鉄A線(オレンジ色)スパーニャ駅下車、出口直結
バス117番、119番、160番が広場周辺を運行
主要駅からテルミニ駅から地下鉄A線で約5分・2駅
所要時間目安広場と階段だけで30〜45分/教会内部・コンドッティ通りまで含めて1.5〜2時間

ベストな訪問時間帯

スペイン広場は人気スポットゆえ、日中はとにかく混雑します。落ち着いて写真を撮りたい・空気感を味わいたいなら、早朝7〜9時または夕方〜夜のライトアップ時間が圧倒的におすすめです。

夜のスペイン階段ライトアップ
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14 夜のライトアップは昼とまったく違う表情

知っておきたい注意点 — 階段に座る禁止令とスリ・詐欺

スペイン広場は楽しい場所である一方、知らないと罰金・トラブルに巻き込まれる注意点がいくつかあります。出発前に必ず確認しましょう。

⚠️ 2019年8月施行:階段に座ったり寝そべる行為は禁止
階段の保護を目的に、スペイン階段の段に腰を下ろす・寝そべる・飲食する行為が条例で禁止されました。違反すると最大400ユーロ(約6万円)の罰金が課されます。警察官(カラビニエリ)が定期的に巡回し、笛を鳴らして注意します。「ちょっとだけ」も認められないので、写真撮影目的でも段に座るのは厳禁です。

気をつけたいスリ・詐欺の典型パターン

「無料」と渡されるバラやミサンガ
「サービス」「プレゼント」と笑顔で渡された後、後から金銭を要求される典型的な手口。受け取らず、はっきり「No, grazie」と断りましょう。
人だかりを使ったスリ
演奏や大道芸の人だかりに紛れて財布・スマホを抜かれる被害が多発。リュックは前にかける、貴重品は内ポケットへ。
「写真撮ろうか?」と申し出る人
親切を装ってカメラを受け取った後、そのまま走り去るパターン。撮影を頼むなら他の旅行者か、店員に頼むのが安全です。

スペイン広場と一緒に回りたい周辺観光スポット

スペイン広場はローマ歴史地区の北側に位置し、徒歩圏内にローマの三大名所が密集しています。半日あれば3〜4スポットを無理なく回れる便利な立地です。

1
トレビの泉(Fontana di Trevi)
必訪 徒歩10分

映画『甘い生活』でも有名なバロック噴水の最高傑作。コインを投げ入れる伝統で世界中の旅人を集める。スペイン広場から徒歩10分、コンドッティ通りを横切る形でアクセスできます。

2
パンテオン(Pantheon)
必訪 世界遺産 徒歩15分

2,000年前のローマ帝国時代から現存する、世界最大の無補強コンクリートドームを持つ建築の奇跡。天井中央のオクルス(穴)から差し込む光が幻想的。トレビの泉とセットで回るのが王道。

3
ナヴォーナ広場(Piazza Navona)
バロック 徒歩20分

ベルニーニ作「四大河の噴水」を中心にした優雅な広場。古代ローマの競技場が原型で、楕円形の広場全体が劇場のよう。大道芸人や似顔絵師が集まり、ローマで最も雰囲気のある広場のひとつ。

4
ボルゲーゼ公園(Villa Borghese)
公園 徒歩5分

スペイン階段を登りきった先、徒歩5分で広がるローマ最大級の都市公園。ベルニーニの彫刻が並ぶボルゲーゼ美術館は事前予約必須の名スポット。階段を登った後の休憩にも最適。

ローマ以外の「スペイン広場」— セビリア・マドリード・バルセロナ・グアム

実は「スペイン広場」と呼ばれる広場は、世界にいくつもあります。ローマがもっとも有名ですが、スペイン本国のセビリアやマドリード、バルセロナにも同じ名前の壮大な広場があり、太平洋のグアムにも歴史的な広場が残っています。それぞれ、まったく違う物語を持っています。

セビリアのスペイン広場(Plaza de España, Sevilla)

セビリアのスペイン広場(半円形・スターウォーズロケ地)
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15 セビリアの半円形スペイン広場

1929年の万博のために建設された、半円形の壮大な広場。アンダルシアの州ごとのタイル装飾と、運河に架かる4つの橋が美しい、スペイン本国を代表する観光名所です。映画『スター・ウォーズ エピソード2』のナブー王宮シーンの撮影地としても有名。「ヨーロッパで最も美しい広場」と評されることも多く、ローマとはまったく異なる、スペイン・モダニズムの代表作です。

マドリードのスペイン広場(Plaza de España, Madrid)

マドリードのスペイン広場とセルバンテス像
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16 マドリード「セルバンテス像」のあるスペイン広場

スペインの首都マドリード中心部にある広場で、『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスの像とドン・キホーテ・サンチョ・パンサのブロンズ像が中央に立ちます。2021年にリニューアルされ、緑豊かな歩行者空間に生まれ変わりました。

バルセロナのスペイン広場(Plaça d’Espanya, Barcelona)

1929年バルセロナ万博に合わせて整備された、巨大なロータリーを中心にした広場。モンジュイックの丘への玄関口で、夜に開催されるマジカ噴水ショーでも有名。バルセロナでは「プラサ・デスパーニャ」とカタルーニャ語で呼ばれます。

グアムのスペイン広場(Plaza de España, Guam)

太平洋のグアム島・ハガニアにあるスペイン統治時代の遺構です。スペインがグアムを領有した16〜19世紀の総督府跡で、現在は史跡公園。ローマやスペイン本国の同名広場とは規模も性格も異なる歴史的な小広場ですが、グアム旅行では定番の観光地となっています。

よくある質問(FAQ)

スペイン広場の階段は何段ありますか?
定説では135段とされていますが、数え方によって136段・138段とする資料もあります。中央踊り場で何度もリズムが変わるため、どこを「1段」と数えるかで誤差が生じます。実際にご自身で数えてみるのも旅の楽しみです。
階段でジェラートを食べることはできますか?
2019年8月から、スペイン階段の段に座る・寝そべる・飲食する行為は条例で禁止され、違反すると最大400ユーロの罰金が科されます。映画『ローマの休日』のシーンと全く同じことはできませんが、近くのバールやベンチでジェラートを楽しみながら階段を眺めることは可能です。
所要時間はどれくらい必要ですか?
広場とスペイン階段だけなら30〜45分。トリニタ・デイ・モンティ教会の内部見学やコンドッティ通りでのウィンドウショッピングまで含めると1.5〜2時間が目安です。ジェラート休憩を入れるなら2〜2.5時間で計画してください。
夜の訪問は安全ですか?
スペイン広場周辺は観光客が多く、22時頃までは比較的安全です。むしろライトアップが美しく、写真スポットとして人気です。ただし夜遅くなると人通りが減るため、貴重品の管理と帰り道のタクシー利用は意識しておきましょう。
春のツツジが咲く時期はいつですか?
例年4月中旬から5月初旬にかけて、ピンクや紫のアザレア(ツツジ科)の鉢が階段全体に飾られます。年により前後1〜2週間ずれるため、ローマ市の公式観光サイトで最新情報を確認してから訪問すると確実です。
ローマのスペイン広場とスペイン本国のスペイン広場、どちらが本物ですか?
「本物」というよりも、それぞれ独立した歴史を持つ別々の広場です。ローマのスペイン広場は17世紀のスペイン大使館に由来する歴史的広場、セビリアのスペイン広場は1929年万博のために建てられた近代建築の傑作。観光的な見応えはどちらも一級品ですが、性格はまったく異なります。

まとめ — スペイン広場観光チェックリスト

最後に、スペイン広場を訪れる前に押さえておきたいポイントをチェックリストでまとめます。

  • 3つの主役を見落とさない — スペイン階段・バルカッチャの噴水・トリニタ・デイ・モンティ教会の垂直軸を意識する
  • 「フランスの階段」のエピソードを思い出す — スペイン広場にあるのに、階段はフランスの寄付で建てられた
  • バルカッチャで一口水を飲む — ローマ古代水道の天然水。ペットボトル持参を
  • 教会のテラスに登る — ローマ屈指の夕景パノラマが無料で楽しめる
  • 階段に座らない — 2019年から罰金最大400ユーロ。記念写真は立ったまま撮る
  • ジェラートはPOMPI・Venchi・Giolittiで本物を — 観光地ど真ん中ほど店選びが重要
  • ベストタイムは早朝か夜 — 7〜9時は人が少なく、夜はライトアップで別世界
  • 無料の花・ミサンガは断る — 受け取った瞬間に金銭要求の典型詐欺
  • 所要時間は2時間で計画 — トレビの泉・パンテオンとセットなら半日コース
  • セビリア・マドリードのスペイン広場とは別物 — ローマのは17世紀の歴史広場、スペイン本国のは20世紀の万博建築

ローマのスペイン広場は、訪れる時間帯と知識の深さで体験がまったく変わるスポットです。「写真スポット」としてだけ消費せず、17世紀の外交、ベルニーニのバロック、フランス王の階段、文豪たちの足跡、そしてオードリーの微笑み——重ねられた物語に身を浸してこそ、この広場が世界中の旅人を魅了し続ける理由が見えてきます。

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スペイン広場と
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